外構計画 業者の常識と一般の常識

外構工事は、家以上に注意が必要と感じる。

 

・打合せはするが、見た目部分に関する打合せに終始してしまう。家づくりでいえば、内外装の打ち合わせで終わるようなイメージか。家でいう、断熱材・構造などあとから隠れてしまう部分の打ち合わせが欠けている。

・例をだす。砂利敷きの場合、砂利の種類・防草シートの有無を相談・決定した。ここで問題になるのが防草シートの種類。こちらは勝手にザバーンの厚みがしっかりしたものをいれるイメージで思い込んでいたが、いざ施工後に確認すると、不織布タイプではあるが、非常にペラペラ。砂利が上にあるからまだましかもしれないが、この薄さでは防草効果は不安だった。案の定ところどころスギナに突き破られている。さらに砂利の厚みは大体5㎝ぐらいだが、薄いところは2-3㎝ぐらいですぐに防草シートが見えてしまう。このあたりも契約書や図面には厚みまでの明示はない。

 

・他には、家庭菜園スペースを確保した(図面にも家庭菜園との記載はあり)が、いざ畝づくりをしようとスコップを入れると、ガリっと。。。。えっ?。。。

・まさかの、厚み15㎝程度の土の家庭菜園スペース。その下は元の地面(ゴロゴロ石が出てくる粘土質)。15㎝の厚みで畑にはならんでしょ。プランター以下じゃん。さすがにここは連絡して、30㎝の厚みで土を入れ替えてもらった。畑の土もどんな種類か、しっかり相談・決定しておくべし。一応相談して一般的には砂を入れますとのことなのでそうしたがまさに砂場であり畑とはいい難し。いわゆる赤玉とか黒土とかをミックスするようなものがよかったかと思う。

・また、植木をあとから自分でやるつもりで、スペースだけ取っていた。ここも真砂土の設定だが、厚みは指定していないので、10㎝弱の厚み。いざ植樹するとき掘り起こすと、そこにはガラだらけで、非常に困った。

・芝生を敷いた部分も同様。あるとき一部掘り返す機会があったので、掘ってみると、まさかの床土部分は5㎝程度。。。ありえんでしょ。当然芝の根っこはこの5㎝のところまではよく伸びるがそれ以下は粘土質・ガラまるけのため根っこも少しだけ。

 

外構工事では特に土・砂利の厚みには注意が必要と感じた。業界としては5-10㎝程度が普通なんだろう。確かにそのまま触らないならそれでよいとも思う。しかし何か植物などを植えたりする予定があるようであれば、ある程度の厚みを確保しておくよう指定する必要がある。(まさか芝張の床土部分の厚みまで指定しないといけないとは思ってもみなかったが、、、)もしくは、なにもせず後からDIYで土を敷いた方がよい。

フェンスの種類とかカーポートとか表札とか、目に見える部分はぶっちゃけどうでもいいんだよ、後からいくらでもやり直せるし、いつか壊れてやり直すものだから。あとからやり直しづらいものこそ業者の方からしっかり打合せするようにしてほしい。

・ぶっちゃけ、精度・安全性が必要な部分(ブロック・カーポート・土間コンなど)だけ業者にやってもらって、他はDIYがコストパフォーマンスと納得感のバランスがよいとも感じる。外構は業者に依頼すると、見た目はいいが自分で手を入れ始めると気づく闇も多い。